UnixBenchは、Linux系サーバーのベンチマークを取得することができるツールです。主に測定できる性能はCPUになります。IaaS型クラウドサーバーは、各社仮想コア数のカウント方法が異なっていたりするため、本来のCPU性能を比較することが難しいです。そこでUnixBenchを使ってベンチマークを取得することで仮想サーバーのCPU性能を可視化すること出来るようになります。
今回は、お名前.comクラウドの仮想サーバーの以下2タイプを測定してみます。
プラン:O-0101(1vCPU / 1GBメモリ)
プラン:O-0202(2vCPU / 2GBメモリ)
※お名前.comクラウドでは、最低コア数を「0.5vCPU」としているため、OS(cpuinfo)から認識される仮想コア数は、スペック表記の2倍になります。
例)プラン:O-0101 の場合 スペック表記:1vCPU cpuinfo 上:2 core
例)プラン:O-0202 の場合 スペック表記:2vCPU cpuinfo 上:4 core
結果は、最下段の「System Benchmarks Index Score」が全テストの総合点となり、この数字を比較します。今回は、UnixBench5.1.3のバージョンで計測しました。
System Benchmarks Index Score | プラン:O-0101 (1vCPU) |
プラン:O-0202 (2vCPU) |
シングルCPU | 1105.9 | – |
マルチCPU | 1721.4 | 2820.9 |
上でも説明しましたが、1vCPUプランでも、OS上は2コア扱いされるため、マルチCPUの結果が出ます。
このようにベンチマークの結果を比較する際は、コア数の部分で注意が必要ですが、他社の仮想サーバーと比較される場合は、スペック表のvCPUが同一のもので、マルチCPUの結果を見ていただくと参考になると思います。